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自身、60年代から70年代にかけて
島の民家や集落を訪ね歩いてきた。
北は奄美大島から南は与那国島に至る
1千キロの旅であった。
民家調査や集落研究とかいう
学術調査のようなものではない。
素朴な気持ちからの出発であった。
いまに沖縄の赤瓦の屋根がなくなる。
石垣が、石畳の道が
福木の屋敷囲いが、ヒンプンも。
そのとき、有形のものだけでなく
沖縄の心までも崩れ去っていくように
思ったからである。
スケッチブックや記録写真に残された建築も、
すでに姿を消してしまったのもある。
金城信吉
「沖縄原空間との対話」より
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この度、ここで語られている
3000枚を超える写真が貼られた
スクラップブックと水島源晃氏のネガが見つかり
55年前の思いを形にするべく本にしました。
本の制作中、信吉建築の代表作・那覇市民会館が
2024年度中に解体されると新聞の記事に載った。
ここ数年、この建造物が現存する内に何かを残そうと
このスクラップブックに辿り着いたのだが
当時彼が消えゆく沖縄の原風景を
後世に残したいという気持ちと重なって、
このタイミングで本にできたんだと思う。
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「沖縄・原空間との対話2」
金城信吉1934-1984
The Architecture of Nobuyoshi Kinjo
発行日:2024年9月13日
発行人:金城有美子
写真:水島源晃・金城信吉
装丁:サイトヲヒデユキ
協力:伊礼智
真喜志奈美(Luft)・桶田千夏子(Luft)
神谷ヒロミ(書肆サイコロ)
サイズ:縦200mm × 横220mm
ページ数:252(本文)
※写真右側の黄色の本になります。
(左は1になります)
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◯金城信吉◯
1934-1984 昭和時代後期の建築家。
昭和9年12月1日生まれ。
琉球政府建築課勤務をへて、設計事務所を設立し独立。
那覇市民会館や沖縄国際海洋博覧会記念沖縄館などを設計した。
沖縄の伝統建築様式を現代にいかすことにつとめた。
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