



舗装された路の亀裂から草が芽吹いていた。
良くある光景だが、
目を離せずに眺めていると、
私の産まれ育った山を思い出した。
そこには、圧倒的な自然が存在している。
ただ、このコンクリートの隙間の草にも、
故郷の山々にも、
確かに同じ何かが発動している。
そして、白い紙を前に鉛筆を握る私の中にも、
何かそう言ったものが発動し、
芽吹こうとしているように思えてならない。
永岡大輔
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2005年から2009年までに発表された
ドローイング20点を収めた
永岡大輔初作品選集。
モノクロの美しく繊細で詩的な世界。
糸縢り製本/245×182/32p/1000部/表紙箔押/寒冷紗背固/マットニス+イエロー混/初版 2010年12月/図版点数20点/文章 岡村嘉子/インタビュアー 藤田千彩/翻訳:富井玲子/AD.D:サイトヲヒデユキ
*帯の色はランダムになります。
*表紙に一つ一つ加筆した本を100部限定販売
(ありがとうございます。加筆本全てsoldです)
*Graphic Design Japan 2012 入選
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